この写真集には、大正後期(大正9~15年頃)に撮影された千葉演習林や愛知縣演習林(現在の生態水文学研究所)などの写真が収められています。
千葉演習林については、1924年(大正13年)度竣工の荒樫林道(現在の郷台林道)の写真や、1926年(大正15年)頃の清澄作業所の各施設、完成して間もない天津事務所や周辺の様子が収められています。
愛知演習林については、焼き物(陶器、磁器)用の陶土採土場の風景や、量水観測が継続されている穴の宮の作業所と堰堤、生態水文学研究所の新居試験地がある静岡県新居町の海岸など、現在に繋がる写真が収められています。
他にも、若干ですが、樺太演習林や朝鮮全羅南道演習林といった、東京帝国大学のいわゆる「外地演習林」の写真も含まれています。