千葉演習林のモウソウチク開花周期実証試験地の写真群です。タケ類は数十年に一度という周期性をもって開花・枯死する特徴があります。この試験地は、1930年に開花したモウソウチクの実生苗を植栽し、開花が67年周期で訪れるかの実証を目的とした300年計画で設置されました。千葉演習林内には郷台(現在も試験地として継続)と札郷(現在は廃止)という2か所に実証試験地があり、この試験地での1回目の開花が1997年に確認されました。本写真群には当時の開花状況や繁殖状況を記録した貴重な写真が含まれています。長期間に渡って継続して取り組む特徴的な野外研究の貴重な記録であり、長い時間で変化していく自然環境の学術記録としての貴重な価値があります。